体力ない、根性ない、登山なんて無縁の私がひょんなことから縄文杉のトレッキングをすることになりまして、そのとき思ったことを記憶の新しいうちに、ね。
往復22㎞、9-10時間、標高差610m。
登山する人からしたら恐らく大したことないんだと思います。
登山口までの道のりはこんな感じのトロッコ道。まぁ割と気持ちいい。単調だけど。朝は4時起きで5時のバス、6時にスタート。

トロッコ道が終わり、登山口に入ると、石、階段、木の幹、など急に足場が悪くなる。
半分ノリできてしまった私は登り始めてから30分も経たずに激しく後悔をするのです。
無理だこれ、登れない。苦しい。階段が多すぎる。どこまで続くの?ねぇ。
ガイドさんを付けなかったこともあり、先が見えない。あとどれくらいで何があるの?ねぇ。

まだ余裕あるときに撮った道。全然平坦な方。きつい階段は携帯なんて出そうものなら足を踏み外して命の危険があるので出せない。
一緒に行った友人が気を遣って色々話しかけてくれるものの、無理。
あとから、顔が死んでたと言われたYO!

途中、写真スポットがいくつかあるし、適宜休憩を取りながら登る。
写真はウィルソン株という名前が付いている切り株。中に入ってとある場所から撮るとハート型に見える。
ハートか、会員さんに何らかご利益があったらいいなと願いつつ。。

それでさ、歩きながら色々と考えるわけですよ。
苦しいときは思考なんて働かないし、無心になるときもあったけど、結構会員さんのことを考えていました。
余談ですが、会社員時代に尊敬する上司が朝の日課のランニングのときに、課員のことを毎日考えていると言っていたのだけど、私も今、毎日会員さんのこと考えているなと少し嬉しくなっている今日この頃です。

まぁ、とにかくきつい。
先が見えないってきつい。
あとどれくらい歩いたら何があるのか、この険しい道のりをへなちょこの私は登ることができるのか、ここまで来てしまったら後戻りもできない。
行くしかないけど、先が見えない。苦しい。
そんな感じだったと思います。
そして、5時間後、GOALの縄文杉に到着。

そのつらい道中、私は考えていました。
もしかして婚活も一緒なのではないかと。
先が見えなくてつらい。このつらさはどこまで続くんだろう。本当にたった一人の人に出会えるのか。不安。
私が縄文杉までの道中に感じたように、婚活に対して同じように思っているのではないか、と。

帰り道は、疲れていたし、体力的にはきつかったけど、来た道を戻るだけだから、行きとはくらべものにならないくらい気持ちが楽だった。
うん、まちがいなく。
それでさ、縄文杉の登山は、縄文杉というGOALがあるけど、婚活はないんだよね。
ないというか、一人ひとり違うというか、必ずたどり着ける、ここがGOALだよと示すことができない。

東京に帰ってきて、会員さんとLINEをしてて、思わず今まで書いたことを言ったんです。
つらいよね、先が見えなくてしんどいよねって。
今すぐGOALに導いてあげられないけど、そのつらい気持ちをせめて私は解りたいと思うよ、と。
なんかそれは、慰めるために言ったわけではなくて、伝えたくなってしまった感じで。
そして、無駄な経験が一つもないということ、続けていればいつかどこかで出会える可能性があるということ、そのようなことを伝えました。

縄文杉の登山を通じて、会員さんの気持ちを想像し、これからも一番近くでサポートしていこうと心を新たにした、というお話でした。
雨に濡れた生命力のある芽?の写真がお気に入りです。
前向きな言葉を自分にかけて、水をやって、芽を出していきましょう。

最後は、屋久杉に優雅に座るサトでした。
では、またね。